寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

公開日: : 最終更新日:2013/11/05 書評

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書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

以前から読みたいと思っていた本。ようやく読了することができた。1935年から1983年を生きた寺山修司という詩人(?)が、自殺の方法や、競馬にまつわるドラマなどについて並外れた空想力をもって解説してくれる。

以下、目次。

第1章 書を捨てよ、町へ出よう

第2章 きみもヤクザになれる

第3章 ハイティーン詩集

第4章 不良少年入門

以下、気になった部分を引用。

背広もアパートも食事も、なべてバランス的に配分したら、ぼくらは忽ち「カメ」の一群にまきこまれてしまう。そこで、自分の実存の一点を注ぐにたる対象をえらび、そこにだけ集中的に経済力を集中するのである。

そして3日間あんパンだけを食べて、最後の1日に厚切りのステーキをたいらげる、などのような一点豪華主義を寺山修司はすすめるのである。

「いまの男の子たちって、ピンポン・ジェネレーションね」

と古い酒場の女がいった。

「何だい、ピンポン・ジェネレーションって?」

と私が聞き返した。

「ピンポンってさ」

と女が笑いながらいった。

「タマが小さいでしょう」

この世でいちばん大きなタマはなんだね?

すると、学生の一人が答えた。

「そりゃ、なんといっても地球ですよ」

ボクはさすがにギョッとして、「地球に性的魅力を感じる女の子じゃあ、とてもボクの手にゃ負えないよ」

と、逃げ腰になったものであった。

タマは大きいほうがよいということで、ピンポン < 男性のタマ < 野球の球 < サッカーのタマ < 地球 と挙げていって、地球には勝てっこないよ、というのである。

全体的に時代を感じさせる。だが、寺山修司の自由奔放な空想力によって、

競馬や自殺、トルコ風呂の話などが、非常に楽しく読めてしまうのである。

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