東日本大震災における、ほしい物リストによる物資支援の舞台裏 [書評] Amazonの3.11
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最終更新日:2013/12/30
Kindle本
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こんにちは。Kindle Paperwhiteで読書を楽しんでいるアキオ(@akio0911)です。
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東日本大震災における物資の支援に、Amazonの「ほしい物リスト」が活用されたという話はどこかで見たことがあるのですが、その詳細と当時の状況などについて詳しく書かれた本がKindleにて100円で売られていたので買ってみました。
「ほしい物リストによる物資支援」の舞台裏
東日本大震災が起きた当時、Amazonの「ほしい物リスト」を物資の支援に役立てるという話を聞いた時には「なるほど、避難所などで本当に求めてられている物資を届けられる、よくできた仕組みだな」くらいにしか思っていなかったんですが、本書を読むと、それを実現するために舞台裏では様々な苦労や工夫が必要だったことが分かりました。
配達の障害を乗り越えた、ヤマト運輸の社員の意思
たとえば、配達。当時は津波で流されてきた瓦礫によって道路がふさがれていたり、ガソリンが手に入りにくかったり、震災の被害によって配達車がダメージを受けて使えなくなっていたりしたそうです。
しかしヤマト運輸では、トップダウンではなく、顧客へと荷物を届ける現場の社員が、自らの意思で復興支援を開始し、社員が交代でガソリンスタンドに並んでガソリンを調達したり、その他の地域から配達車を集めて配送を行っていたそうです。
地産地消的な考え方による、経済的な復興支援
また、「ほしい物」リストに登録する商品を、東北の生産者が生産した物や、東北の出品者による物から選ぶことによって、経済的な復興支援にも役立てていたそうです。
あとがき
「ほしい物リストによる物資支援」の舞台裏がよく分かる本でした。東日本大震災から約2年。本書の収益の一部は東日本大震災の復興支援にあてられるということですし、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?