Gene Mapper そのほとんどがiPhoneで執筆されたSF小説
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最終更新日:2013/12/30
Kindle本
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3月にKindle版で購入してから、しばらく積ん読(Kindle本なので「積めない」けど)になってしまっていたGene Mapper (ジーン・マッパー)。ようやくKindle Paperwhiteで読み始めたところ、先の展開が気になって一気に読み終えてしまいました。SF好き・攻殻機動隊好き・ウェブ業界好きな方にはぜひ読んでもらいたい作品でした。
遺伝子工学が進化した2037年が舞台。攻殻機動隊的な雰囲気
Gene Mapper (ジーン・マッパー)は、フルスクラッチで作物を作れるほど遺伝子工学が進化した2037年が舞台のSF小説です。農作物の遺伝子をマークアップして、その外観を設計する「スタイルシート・デザイナー」を生業とする主人公、林田。そんな彼の元へ、以前カンボジアに納品したスーパーライスに異常が発生したという連絡が入るところから物語がスタートします。やがて林田はとある事件へと巻き込まれていきます。
インターネットが死に絶え、「トゥルーネット」が普及している世界
作中の世界では、インターネットが既に死に絶えており、「トゥルーネット」と呼ばれる新しいネットワークが普及しています。なので、Google・Facebook・マイクロソフトなどは過去の企業としてその名前が登場します。また、これらの企業の経営者や、Linuxの作者であるリーナス・トーバルズ氏と思われる人物も登場するので要注目です。ウェブ業界に詳しい人が読むと、思わずほくそえんでしまうことでしょう。
そのほぼ全てがiPhoneで執筆された「Gene Mapper」
作者の藤井太洋さんは、Gene Mapperのほぼすべてを、iPhoneを使って通勤時間で書き上げたそうです。以前「ケータイ小説」が話題になりましたが、Gene Mapperは「iPhone小説」といったところでしょうか?iPhoneを使って書かれた小説だからなのか、iPhoneの画面サイズでも非常に読みやすい小説でした。ちなみに執筆には「iText Pad」「Notebooks」などのアプリを用いたとのことです。
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アキオはこう思った。
作者の藤井太洋さんは会社勤めなので、40分の通勤の往復時間を使って執筆したとのこと。また昼休みにはiPadでも書いていたらしいです。iPhone・iPadで執筆された本がKindleやiBooksなどで電子書籍として販売されるというケースがこれから徐々に増えてくるのかもしれませんね。