プログラミングをしたことがない方向けのObjective-C入門本!「Objective-C超入門 改訂第2版」
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最終更新日:2013/12/07
Objective-C
こんにちは。アキオ(@akio0911)です。
今日は、プログラミングをしたことがない方向けのObjective-C入門書である「Objective-C超入門― ゼロからしっかり学べるiPhoneプログラミング 改訂第2版」を紹介します。
ちなみにKindle版も出ています。紙の本よりも19%も安いです!(2013/11/27現在)
プログラミングをしたことが無い方向けのObjective-C入門本!
本書は、「プログラミングをしたことが無い方」向けのObjective-C入門本です。
他の多くの書籍では、「先にC言語の解説をします」「これでC言語の勉強が終わったので、次はObjective-Cの勉強を始めましょう」というように、C言語とObjective-Cを分けて解説しています。
しかしC言語もObjective-Cも使ったことがない人にとって、この2つの言語の違いを明確にしながら解説することはあまり意味がないとも言えます(少なくとも入門時点においては)。
そこで本書では、あえてC言語とObjective-Cの差を明確にすることなく解説を行っていく構成となっています。
「iOS Developer Program」の契約方法や、実機へのインストール方法についての解説も載っている
本書の構成としては、まず最初に「作ったアプリの実機へのインストール」や「AppStoreへのアップロード」で必要になる「iOS Developer Program」の契約方法について解説しています。
また、最後の章では実機へのインストール方法についても解説しています。
これらは初心者にとって非常につまづきやすいポイントです。iPhoneアプリの開発を教えている初心者向け講座「アプリクリエイター道場」でも、契約手順をまとめた資料を別途配布しているくらいです。
ですので、これらの解説はとても参考になるはずです。
まずは変数・データ型・条件分岐・繰り返し処理などについて解説
文法の解説部分では、まず「変数」「データ型」「条件分岐」「繰り返し処理」などの考え方と使い方について解説していきます。
プログラミングをまったくやったことが無い方にとっては、これらの考え方が分からずつまづくことが多いポイントです。
関数・構造体・列挙体などについても解説
C言語の「関数」「構造体」「列挙体」などの作り方や使い方などについても解説が載っています。入門書によってはここら辺のC言語についての解説が載っていなかったりもするので、これは嬉しいポイントですね。
アプリ開発でよく使うことになる「CGPoint」「CGSize」「CGRect」などはクラスではなく構造体です。
クラスについては「メソッド」「id型」「カプセル化」「サブクラス」「オーバーライド」「イニシャライザ」などについて解説
Objective-Cの解説としてメインの内容になると思われる「クラス」周りについては、「メソッド」「id型」「カプセル化」「サブクラス」「オーバーライド」「イニシャライザ」などについて解説されています。
とはいえ、あくまでも本書は入門本なので、もし更に細かい部分で疑問が出てきたら、より詳しい文法書である「詳解 Objective-C 2.0 第3版」などで確認しましょう。
「詳解 Objective-C 2.0 第3版」のKindle版が出たぞ! – 拡張現実ライフ
ファイル操作の方法についても解説
「iPhoneアプリのフォルダ構造」や「絶対パスと相対パス」「ファイルとフォルダの操作メソッド」などについても載っているのは、Objective-Cの入門本としてはめずらしいかもしれません。
アプリの作り方は最終章に載っているが、あくまでも「おまけ」
最後の章にはアプリの作り方(画面の作り方など)がチュートリアル形式で載っていますが、さすがに1章だけでは身に付かないと思います。ですので、この本を読んだ後に「詳細! Objective-C iPhoneアプリ開発 入門ノート Xcode5+iOS 7対応」などを読んで補いましょう。
【書評】「詳細! Objective-C iPhoneアプリ開発 入門ノート Xcode5+iOS 7対応」 – 拡張現実ライフ
@akio0911はこう思った。
練習問題とその解答なども載っていて、プログラミングをしたことのない方がObjective-Cについてガッツリ勉強するには良い本だと思います。Kindle版が出ているのも嬉しいですね。ぜひチェックしてみてください!