森山大道「犬の記憶 終章」を読んだ
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最終更新日:2014/01/31
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もう数年も前に読んだ本なのであるが、最近写真に対する興味がまた復活しつつあるということもあり、読み返してみた。
「犬の記憶 終章」には、写真家森山大道が関わった様々な場所に関して、その心情が書かれている。
最近ノマドワーキングスタイルという言葉が話題になっているようだけど、各所を移動しながら仕事をするようになると、デジタルネイティブ版「犬の記憶 終章」のようなものが書けるのではないかな、などと思う。
ノートパソコンと通信カードを片手に電車に乗って、ネットに接続しながら東京を疾走していくあの感覚。決して自宅作業では味わえない。この感覚を、森山大道は擦過と言ったのではなかったか。
カフェでの作業も同様。地区・時間帯によって雰囲気が違う。全く見ず知らずの人。しかし、同じカフェにいる、この空間を求めて来店しているという一種の連帯感。
TwitterやSkypeなどで居場所についてやりとりし、都内のカフェで集い、また離散していく。パソコン上での作業と、リアルな人との様々な形式の思い出がない交ぜになっていく。
例えばWeb2.0 Podcast, ハッカーズカフェ立ち上げの経緯にも様々な思い出がある。そこにあるのも、ネット上での出来事と、都市のカフェで起きた出来事とがない交ぜになったものなのだ。