「写真のうまさ」と、ソーシャルセレクト
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最終更新日:2014/01/29
写真
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昔、写真家には「ピント合わせの技、露出調整の技、手ぶれを起こさない技」という大きなアドバンテージがあったのだと思う。しかし、オートフォーカス・自動露出・手ぶれ補正といった機能が、写真歴の短い素人のスキルを底上げしてしまった。
また、Flickrで人気のある写真などを見ると、撮影場所(GPSから取得)・焦点距離・絞り値・撮影時間などの撮影データもチェックできてしまう。夜景や夕焼けなどの写真は、撮影データを見れば大体似たような写真が撮影できてしまうのではと思えてくる。
最近では、撮影時の照明データを共有するWebサービスまで登場しているようだ。
Fashion photo with Strobe, Softbox and Reflector by Filip Matu���insk���
こういった類のデータは、プロに弟子入りして学んだり、高価なムックを購入して会得していたものだが、今はこういったサイトを眺めていれば、学べてしまえそうだ。
「写真のうまさ」には撮影スキルだけでなく、セレクトする技術も含まれる。自分が撮影した多数の写真から自分のセンスで数枚をセレクトし、それを作品としてコンテストに応募したりする。
しかし、今は撮影した多数の写真をそのままFlickrやFacebookなどにアップロードして、多数の人々に「いいね!」「お気に入り」「Favorite」などの評価をつけてもらうことによってセレクトを行うことも可能になってしまった。たくさんの評価をもらえた写真をコンテストなどに応募すれば、入選率を底上げできそうな気もする。ソーシャルセレクトとでも呼べばいいのだろうか?
ネットに多数の人々が作り出した多数のコンテンツが蓄積されていく。そこから「面白いコンテンツ」をセレクトしてくる目利きの重要さ、編集の重要さは更に増していくのだと思う。しかし、目利きや編集をするものが「一人のプロ」でなければならない必要はなくなっていくのかもしれない。
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