【書評】シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
公開日:
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最終更新日:2014/01/08
書評
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カーシェアを行う「ジップカー」や、古本・中古DVD・中古ゲームなどの交換を行う「スワップ・ドットコム」などを例に挙げながら、インターネットとソーシャルネットワークが実現する「所有」から「共有」への流れについて解説している本。
以下、Amazonに載っている内容紹介。
<所有する>から<利用する→SHARE>へ
車や自転車、工具のシェアからモノのリサイクル、リユース、そして、お金や空間やスキルのシェアまで、インターネットとソーシャルネットワークによって今、かつてない多様なシェアビジネスが始まっている。大規模なコラボレーションとコミュニティが生みだすフェイスブック時代の新しい〈シェアリング・エコノミー〉が、21世紀の社会と経済のルールを変えていく!
<無料>経済に続く 新しいビジネスチャンスを示唆
引用元:Amazon.co.jp: シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略: レイチェル・ボッツマン, ルー・ロジャース, 小林 弘人, 関 美和: 本
価値のメディアである「貨幣」を用いずにモノやサービスを交換するには、交換について相互に納得する人の組み合わせを探さなければならず、例え見つかったとしても、今までは距離などの物理的な障害がネックとなって取引の成立が難しかった。それをインターネットは解決し、更に手のひらに収まりGPSなども内蔵している「スマートフォン」の爆発的な普及によって取引は非常に容易なものになってきたと本書は説明している。
以下、本書の目次。
目次
イントロダクション──私のものはあなたのもの
■パート1 新しいシェアが生まれるまで
第 一 章
もうたくさんだ
「使い捨て生活」の始まり/レンタル倉庫/自分の所有物に所有される第 二 章
ハイパー消費の時代
ハイパー消費/説得の力/ディドロ効果/今買って後払い/ライフサイクルの法則/ゴミをデザインする/「あとひとつ」症候群第 三 章
「私」世代から「みんな」世代へ
昔の美徳を取り戻す/ローカル市場の再興/「みんな」世代/快適にシェアする/数の力/インターネットを使ってインターネットから離れる/消費主義を超えてまたつながる■パート2 グランズウェル
第 四 章
コラボ消費の登場
コラボ消費のシステム/プロダクト=サービス・システム(PSS)/再配分市場/コラボ的ライフスタイル/コラボ消費の四大原則/社会的承認/余剰キャパシティの活用/共有
資源の尊重/他者との信頼第 五 章
所有よりもすばらしい──プロダクト=サービス・システム
「脱所有」/レンタル革命/メンバーみんなの集合知/P2Pレンタル/シェアへの抵抗感をなくす/サービス・エンヴィー/カーシェアを「かわいそう」から「かっこいい」に/「搾取し、
製造し、廃棄する」サイクルを止める/大規模なシステムをつくり直す第 六 章
因果応報──再分配市場
「取引コスト」がなくなる日/需要と供給のマッチング/脱消費/私があなたを助ければ、だれかが私を助けてくれる/邪魔をしない/心の中の「公平さ」のものさし/未来の影/中
古品の価値/キミにこれをあげるから、ボクにあれをちょうだい/スワップ・トレードの六次のへだたり第 七 章
みんな一緒──コラボ的ライフスタイル
取引しよう/コミュニティ通貨/ソーシャルレンディング市場/イーベイ+ペイパル+マッチ・ドットコム/別々に同じ場所で働く/シェアをカウンターカルチャーではなく、カルチ
ャーのコアにすること/ヴァーチャルなコミュニティをリアルな世界で実現する■パート3 何が起こるか?
第 八 章
コラボ・デザイン
最初にシステムをつくる/これがほんとの一生モノ第 九 章
コミュニティはブランドだ
ブランド伝道師たち/自由にさせる/ノーブランドというブランド第 十 章
シェアの進化
消費者のマインドセットを変える/評判の口座/価値を定義しなおす/歴史的なターニングポイント■謝辞
■日本語版解説 小林弘人
■〈巻末〉 原注 参考文献引用元:Amazon.co.jp: シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略: レイチェル・ボッツマン, ルー・ロジャース, 小林 弘人, 関 美和: 本
この本を読んで感じたのは、「もっと身軽に、シンプルに暮らせるのでは?」ということ。
ゲームなんかはたまにやる。例えばマリオギャラクシーは大好きで、2も購入した。ただ、あまりゲームをやり込むタイプではないので、1回クリアしてしまえばお腹いっぱい。あとはタンス(?)の肥やしになってしまう。ソフマップなどで売っても格安での査定となってしまいがち。これが例えば、PSPのモンスターハンターに交換できるのであれば、お金を介さずに直接交換してしまいたい。
趣味で写真をやるけれど、別にレンズを所有したいわけではなく、シチュエーションに合わせて最適であろうレンズを使いたいだけだ。旅行では広角レンズを使ってみたいし、ポートレートの撮影などでは望遠レンズを使ってみたい。だけどレンズはとても高価だ。だからその時々に応じてレンズをレンタルしたり、あるいは手持ちのレンズを貸し出したりできれば、非常にありがたい。
国内で「シェア」できるサービスがどれだけあるのかまだ把握出来ていないので、これから具体的に調べて、試していきたいと思う。