「QUMA / クーマ」CGやゲームの操作方法を変える画期的な3D入力装置(動画あり)
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最終更新日:2014/01/24
AR(拡張現実)
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筑波大学発ベンチャー企業であるソフトイーサ株式会社は、画期的な3D入力デバイス技術「QUMA / クーマ」を応用した最初の製品である3Dモーションキャプチャ装置量産のための準備を行なっているとのこと。
本製品は、コンピュータのマウスやキーボードのように、卓上に設置することができる小さな入力デバイスであり、USB 端子で接続でき、バスパワーで動作します。しかし、驚いたことに、マウスやキーボードと異なり、本物の人間のような形状をしています。この人間のような形状の手足、胴体、首の各部分は手で自由に動かすことができ、関節内部にある関節センサーにより、特定の瞬間の人形のポーズ (姿勢) がキャプチャーされ、USB を経由してコンピュータに入力されます。すると、コンピュータ上で動作している 3D-CG アプリケーションやゲームソフトウェア等のプログラムに、本製品のポーズをリアルタイムに取り込むことができます。
左側の製品を手で動かしてポーズを付けると、USB経由でリアルタイムにポーズデータが取り込まれます。今までのようにマウスなどでポーズを付けるよりも、圧倒的に直感的な操作!
従来、コンピュータグラフィックス (CG) の分野では、人型のキャラクターを配置・操作する際に、キーボードやマウス等を用いてキャラクターの各関節を画面内で調整する必要がありました。これは直感的な操作ではないため、キャラクターに意図した動作をさせるためには、相当の訓練が必要でした。そのため、個人レベルで趣味として 3D-CG アニメーションを制作したいと思ったとしても、3D-CG ソフトウェア内の人形の関節の操作に多大な苦労を要し、挫折してしまうユーザーが数多く存在したと思われます。これは、インターネット上に、個人によって Flash 等で製作された 2D アニメーションや 2D 静止画が多く公開されているにもかかわらず、3D アニメーションや 3D 静止画の数が比較的少ないことからも読み取れます。
この製品がすごいなーと思うのは、3Dソフトやマウスなどの使い方を熟知していない人でもポーズデータを付けることができる点。子どもがおもちゃで遊ぶように3Dポーズデータを作成して、それをネット上で共有!なんてことも簡単にできそうですね。
本製品を使用すると、誰でも、3D-CG ソフトウェアの操作に関する訓練を受けることなく、コンピュータ内の任意の人型のキャラクターを操作することができます。静止画やアニメーション作成の他、3D ゲーム内でのキャラクター操作にも応用できます。
発売時期については確定次第アナウンスするとのことなので、期待して待ちましょう。