暦本純一教授「デザインの身体性 身体性のデザイン」ノート
公開日:
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最終更新日:2014/02/01
AR(拡張現実)
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A Successful Failure にて、暦本純一教授による「デザインの身体性 身体性のデザイン.Augmenting Real, Augmenting Humans」についてまとめたノートが掲載されています。興味深い内容なので、是非チェックしてみて下さい。
以下、一部抜粋。
一番伝えたいこと
Augmented Human、つまり人間をテクノロジで拡張できるとしたらどうなるか。
究極のテクノロジは、人間を拡張したり、良くしたり、助けたり、もしかすると再デザインするものだ。
人間の知的能力を拡張することもあるし、人間のフィジカルな、歩いたり走ったりする能力を拡張したり、サポートしたりすることもある。フィジカルシステムとしては、人間の健康も拡張の対象となりうる。その観点から情報デザインや情報テクノロジを考え直すとどうなるかというところを大きなテーマとしている。
所感
コンピュータは人間の知的能力を大きく拡張してきたが、まだ外部記憶のようにシームレスにアクセスする手段を持ち得ていない。もし人間が外部記憶にリアルタイムにアクセスできるようになれば、人間の知的生産能力は大きく向上するだろう。一方で、コンピュータの支援は知的能力にとどまらず、我々の身体性全般を包括するようになるに違いない。習熟が必要なスキルをダウンロードしてインストールするような使い方が実現するのは時間がかかるだろうが、我々の健康をエンハンスするような支援(姿勢制御など)は案外早く実現するのではないかと思う。
テクノロジが我々の身体性を拡張できる余地はまだたくさん残っている。拡張された人間を強化人間と呼ぶのか、サイボーグと呼ぶのかはわからないが、究極のテクノロジが拡張した人間はきっと神と見分けがつかないに違いない。
漫画「デスノート」において、死神と契約を交わすと相手の本名と寿命が見えるようになる「死神の目」が登場しましたが、ネットと連動したARによる視界を得た人は、他の人に比べて格段に高い能力・機会を得ることができるようになるのでしょうね。