書評「iOS SDK Hacks プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック」
公開日:
:
最終更新日:2014/01/08
iOSアプリ開発書籍
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株式会社オライリー・ジャパン 宮川様より献本御礼。

iOS SDK Hacks ―プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック
- 作者: 吉田悠一,高山征大,UICoderz
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 20人 クリック: 342回
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以下、表紙より引用。
中上級のiPhone/iPadアプリケーション開発者を対象に、iOS SDKを徹底的に使い倒すためのテクニックを紹介します。入門書を読み終えてすでに自分でアプリケーションを作成したことがある開発者、あるいは自分のアプリケーションをApp Storeへコミットした経験はあるがより洗練されたアプリケーションを作りたい開発者が欲しがるHackで構成されています。執筆者全員がApp Storeへのアプリ登録者であり、本書で紹介する各Hackには経験者のノウハウが詰まっています。最新のiOS 4 SDKに対応。
UIKitに関するテクニックからObjective-Cの特徴を活かしたコーディング方法、そしてパフォーマンスチューニングまでカバーしているので、この本を読めば、iPhone開発におけるディープな部分を理解できるようになると思います。それぞれのHackは独立しているので、最初から順番に読んでもいいし、興味のあるHackだけを拾い読みしていっても良いと思います。
1冊じっくりと読み込んでみて、いいなと思った箇所を挙げていきます。
NSOperation(p.19)
マルチスレッドプログラミング用のAPIである。排他制御などに煩わされずにコーディングしたい方は、この箇所を熟読すると良いかもしれないです。
PNG最適化(p.24)
flickrなどのWebサービスからダウンロードしたPNG画像ファイルは最適化されていないので、アプリ内で使うときに、通常のPNGファイルを最適化PNGに変換するとよい。ここでは、その方法とコードについて示されている。
Instruments(p.87)
メモリリークの検出や、アニメーションのフレームレート、スレッドの動きなどを確認することができるツールである。アプリのパフォーマンスチューニングをしたいのであれば、ここは押さえておいたほうが良い。
Shark(p.91)
Instrumentsよりも低レベルのパフォーマンスチューニングを行う場合に使うツール「Shark」。その使い方について解説されている。
Push Notification(p.105)
Push通知を実装しようとすると、初めはうまく実装できないことが多いと思う。この箇所を熟読すれば、Push通知に関する疑問はかなり解決するのではないかと思う。
In App Purchase(p.121)
みんな大好き、アプリ内課金!アプリ内課金の仕組みやタイプ、購入フローなどについて詳しく解説されている。アプリ内課金を実装したい人は、ひとまずこの箇所を読むと理解が深まると思う。
UI Automation(p.157)
JaveScriptで実装できるUIテストの仕組みについての解説。iPhoneアプリのテスト自動化に興味のある方は一読してみることをオススメします。
まとめ
既にObjective-CとCocoaを使ってiPhoneアプリを作れるようになった方へオススメしたい一冊です。「使うと便利なモノ」「知っておくと理解が深まる物」「知っておくと開発効率が上がる物」などについて書かれているので、是非一読してみて下さい。
UIKitに関するテクニックからObjective-Cの特徴を活かしたコーディング方法、そしてパフォーマンスチューニングまでカバーしているので、この本を読めば、iPhone開発におけるディープな部分を理解できるようになると思います。それぞれのHackは独立しているので、最初から順番に読んでもいいし、興味のあるHackだけを拾い読みしていっても良いと思います。

iOS SDK Hacks ―プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック
- 作者: 吉田悠一,高山征大,UICoderz
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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