書評 池上彰「伝える力」

公開日: : 最終更新日:2014/01/23 書評

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「伝える力」という本を読み終えました。

・ブログを書きなさい
・読書をしなさい
・小説を読みなさい

ということが書かれていて、そうだよなあ、と思いながら読んでいたのですが、最後の

・落語に学びなさい

これにはビックリしました。確かに落語の話し方を学べば、強力な武器となるでしょう。伊集院光さんも、昔は落語家に弟子入りしていたらしいですしね。


あと、他に気になった箇所を引用します。

日本にはいわば「けしからん罪」が存在しています。
それは、法律には違反していないけれど、何かけしからんよね、という多くの人たちの気持ちであり、感覚、空気です。
村上さんは「むちゃくちゃ儲けましたよ」と言ったことで、この「けしからん罪」に該当してしまった。さらにいえば、その中の「濡れ手に粟罪」です。「濡れ手に粟でボロもうけしていて、けしからん」というわけです。

アメリカなら、村上さんがこうした態度をとる必要はないでしょう。アメリカは「儲けた人が偉い社会」だからです。
「むちゃくちゃ儲けました」と言ったら、よくやったと拍手喝采を浴びるような社会です。
でも、日本は違う。大儲けしている人がいたら、日本人は大方、二通りの反応を示します。
1つは「うらやましい」。
これは、自分もそうなりたいという気持ちが背後にあって、さらには「がんばろう」という姿勢にもつながるから、ある意味、健全です。
問題はもう一つの反応。それは、「ずるい」です。
「なんだ、アイツばかり儲けて、いい思いをして、ずるいじゃないか」。そう思って、その人の足を引っ張ろうとする。これは、行ってみれば嫉妬です。

これを読んで、「やはり日本は面倒な国だなあ」と思ってしまいました。かといって、自分にはアメリカで住めるほどの英語力も持ってないし・・・。

日本で話すときは、「言っていいこと」と「言わないほうが良いこと」がありますよ、ということが書かれていました。
うーん、やっぱり日本面倒くさい・・・。

あと、文章力向上のための書き写しに関する箇所が面白かったので、興味のある方はぜひ買って読んでみると良いと思います。

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