【書評】「詳細! Objective-C iPhoneアプリ開発 入門ノート Xcode5+iOS 7対応」
公開日:
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最終更新日:2013/11/12
iOSアプリ開発書籍
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こんにちは。アキオ(@akio0911)です。
先日、こちらの記事にて紹介した「詳細! Objective-C iPhoneアプリ開発 入門ノート Xcode5+iOS 7対応」を購入したので、早速レビューを書いてみたいと思います!
この本の対象者
「何らかのプログラミング言語(Java,JavaScript,C,C++,Ruby,Pythonなど)の使用経験はあるが、iPhone/iPadアプリの開発経験はない」という方が対象となっている本だと思います。
2章にて「Objective-Cの基礎知識」が収録されてはいますが、変数やデータ型などに関する解説はかなり短く、プログラミング経験がない方の場合は、読み進めるのに苦労するかもしれません。
プログラミング経験のない方は、先にコチラの本を読むと良いと思います。
Objective-Cの絵本 プログラミング初心者が文法を学ぶのにピッタリ – 拡張現実ライフ
内容はこんな感じ
本書の目次を以下に引用します。
Part 1 Xcodeをはじめる
Chapter 1-1 Xcodeの準備 8
Chapter 1-2 Xcodeの使い方
Chapter 1-3 Interface Builderとアシスタントエディタを使うPart 2 Objective-Cの基礎知識
Chapter 2-1 Objective-Cのプログラム
Chapter 2-2 条件分岐と繰り返しの処理
Chapter 2-3 オブジェクト指向プログラミングとは
Chapter 2-4 クラスを利用する
Chapter 2-5 文字列の処理Part 3 配列・セット・辞書・構造体
Chapter 3-1 配列を利用する
Chapter 3-2 データを集合として扱えるセット
Chapter 3-3 辞書と構造体Part 4 アシスタントエディタとクラス定義
Chapter 4-1 iOSアプリの基本的な構造を学ぶ
Chapter 4-2 アウトレットとアクションのプログラミング
Chapter 4-3 テキストフィールドのイベント処理
Chapter 4-4 カスタムクラスを作るPart 5 ビュー・画像・ボタンの作成
Chapter 5-1 ビューとイメージビュー
Chapter 5-2 ビューの座標領域
Chapter 5-3 プログラムでボタンを追加する
Part 6 イベント管理
Chapter 6-1 タッチイベントを認識する
Chapter 6-2 アラートとアクションシート
Chapter 6-3 テキストフィールドのデリゲート処理
Chapter 6-4 スクロールビューの利用
Chapter 6-5 アプリとビューのイベントPart 7 シーンの移動
Chapter 7-1 ストーリーボードとセグエ
Chapter 7-2 テーブルビューとナビゲーションコントローラ
Chapter 7-3 枝分かれするように複数のシーンを分岐する
Chapter 7-4 タブバーでシーンを切り替えるPart 8 ユーザーデフォルトとテキストデータの保存・読み込み
Chapter 8-1 ユーザーデフォルトを利用する
Chapter 8-2 テキストファイルの保存と読み込みPart 9 描画とアニメーション
Chapter 9-1 図形の描画
Chapter 9-2 UIImageViewとUIVewのアニメーション機能
Chapter 9-3 トランジションを使ったビューの切り替え
Chapter 9-4 モーションエフェクト
Chapter 9-5 UIDynamicAnimatorクラスで物理演算アニメーションPart 10 デバイスの機能を利用する
Chapter 10-1 デバイスの回転と画面の回転
Chapter 10-2 デバイスの回転イベントの通知
Chapter 10-3 デバイスのセンサーを使う
Chapter 10-4 位置情報とコンパス機能
Chapter 10-5 地図を表示する
Chapter 10-6 住所から地図を開く
Chapter 10-7 カメラと画像合成
先日こちらの記事にて紹介した「iPhone/iPad/iPod touchプログラミングバ―iOS7/Xcode5対応」と比べると、本書は「図形描画」「アニメーション」「モーションエフェクト」など、アプリの見た目に関する内容が多めに記載されている印象を受けました。
Xcode5&iOS7対応のアプリ開発解説書!「iPhone/iPad/iPod touchプログラミングバイブル」 – 拡張現実ライフ
「モーションエフェクト」「ダイナミックアニメータ」に関する解説あり!
個人的に目を引いたのは、9章に載っている「モーションエフェクト」と「UIDynamicAnimatorクラスで物理演算アニメーション」。
「モーションエフェクト」はiOS7から搭載された機能で、これを使うと、iPhoneを前後左右に傾けた時に、まるでボタンなどが中に浮いているように見せることができます。ホーム画面のアプリアイコンなども、この機能を使っていますね。
また「ダイナミックアニメータ」もiOS7で追加された機能で、重力や衝突といった物理的なふるまいを比較的容易に実装することができます。iOS7の通知センターを画面下端に向かって勢い良くぶつけた時の動きも、この「ダイナミックアニメータ」を使っています。
これらのiOS7らしい機能の使い方について知りたい時、本書は役に立つと思います。
230本のサンプルコードが用意されている!
本書では230本のサンプルコードが用意されており、紙面に記載されているWebサイトからダウンロードすることができます。
本書を読み終わったら、このサンプルコードを少しずつ自分なりに書き換えるところから始めると、理解が早いかもしれません。
@akio0911はこう思った。
本書で解説されている「モーションエフェクト」と「ダイナミックアニメータ」を使うと、一気にiOS7らしい見た目のアプリになると思います。
最新のiOS7とXcode5に対応した解説書を使ってiOSアプリ開発を学びたい方は、ぜひチェックしてみて下さい。