「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法
公開日:
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最終更新日:2011/04/20
書評
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「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法
- 作者: 中谷健一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 単行本
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いわゆるノマドワーキングについて書かれている書籍。
以下、目次。
目次
●第1章 会社員でも実践できる「ノマドワーキング」
・働く場所を自由に選ぶ時代
・集中できる場所がデスクとは限らない
・ロケーションフリーという発想
・働き方は進化している
・膨大な「無駄時間」をなくす
・快適な空間は仕事を楽しくする
・家族との時間を作り出す
・街に出ればインサイト・リサーチができる
・外だとアイデアも浮かびやすい
・情報漏えいのセキュリティに要注意
●第2章 ノマドワーキングの「基本ツール」
・ノマドワーキングの3大基本ツール
・外で仕事をする際のカバンの中身
・会社と外をつなぐクラウド
・ネットにあげれば、どこでも閲覧できる
・スマートフォンは情報のハブ
・「どこでもオフィス」の作り方
●第3章「オフィス環境」の選び方
・仕事の内容でオフィスを使い分ける
・大前提は「無線LAN」と「データ通信サービス」
・電源の確保
・イスとテーブル
・価格とアクセス
・席を離れるときの「トイレ問題」
・目に見えない快適さ
・コンビニで「どこでもプリントアウト」
・ビジネスサービスセンターでプリントアウト
・ファックスも「どこでも送受信」
●第4章 「デジタル管理」で情報は活用できる
・情報はデジタルで管理すると、どこでも活用できる
・デジタル管理の4つのメリット
・情報を活用する「CSESサイクル」
・究極のキャプチャー力「テキストエディター」
・ツリー型でメモすると話の構造が記録できる
・「エヴァーノート」で360度キャプチャー
・デジタルとアナログの「ハイブリッド術」
・ストックはクラウドに投げ込むだけ
・素材を形にする「エディット」
・「シェア」はますます進化している
●第5章 仕事とオフィスの「マッチング」
・オフィス・ルノアール(左脳系)
・電源が確保され長居もOK
・疲れない居心地の良さ
・精緻な企画書作りに最適
・オフィス・スターバックス(左脳系)
・オフィス・ドトール(左脳系)
・オフィス・マクドナルド(右脳系)
・頭の冴えた朝時間を活用
・オフィス・ファミリーレストラン(左脳系)
・オフィス・ステーション(右脳系)
・オフィス・トレイン(左脳系&右脳系)
・オフィス新幹線(左脳系&右脳系)
・レンタルオフィス・自習室(左脳系)
・オフィス・ネットカフェ(左脳系)
・オフィス・パーク(右脳系&コミュニケーション系)
・オフィス・カラオケボックス(コミュニケーション系)
・オフィス観光地(右脳系)
・オフィス・ホーム(万能型)
●第6章 働き方を進化させる「クラウド活用術」
・共に学ぶための「スライドシェア」
・学びを共有する「ソーシャル勉強法」
・ユーストリームでライブ中継
・自然とネットワークが生まれる「フェイスブック」
・勉強の成果を共有する「ソーシャル英語勉強法」
・セルフブランディングの時代へ
ノマドワーキングとは、ネットに接続されたノートパソコンやスマートフォン、そして電源やネット環境などが備わっているファーストフード店やカフェなどを活用して、オフィスの中ではなく、オフィスの外をメインの仕事場として活用していく仕事のスタイルである。
佐々木俊尚さんのノマド本は、そんなノマドワーキングを支えている技術についての説明や、ノマドワーキングが今後どのように社会へ影響を与えていくのか?といった社会的な動向、そしてノマドスタイルで働いている人々へのインタビューをメインに記述されていたように思う。
それに対し本書では、ディープなノマドワーカー本人による、ノマドワーキング手法の詳細かつ具体的な解説に多くのページを割いている。
例えば場所について。ノマドワーカーは、無線LANやコンセントを自由に使えるといった条件を満たしたカフェやファーストフード店を「サードプレイス」と呼び、そこを仕事場として好んで使う。本書ではそんなサードプレイスとして適した場所として、スターバックスやマクドナルドなどの具体的な場所を挙げ、無線LANの状況や飲み物の値段などについて詳細な解説を行っている。更に、右脳系の仕事はココ、左脳系の仕事はココ、といった具合に、仕事の内容に応じて場所を変えることまで提案している。
毎日のようにノートパソコンを持ち歩きカフェで仕事をしているような上級ノマドワーカーにとっても、得られる学びが多い書籍だと感じた。